sensuous structurs



  「センシュアス・ストラクチュアズ―官能的な構造のために―」は、4人の作家による展示企画です。3人は日本画科を出自として大スケールの平面作品に取り組み、1人が建築科出身で力学的な関係を可視化するような彫刻・インスタレーション作品を制作しています。4人に共通しているのは、現代社会に溢れるさまざまな既成のイメージの力を借りながら、意味作用の放逸なる戯れに美術的表現の力を求めることではなく、造形的な美術作品の「モノ」としての構造、いわば表現の媒体や形式について継続的かつ真摯に問いかけを行っている点です。4人の作品では、確立し流通している既存の表現形式に対する問いそのものが、それぞれの作品をかたちづくる構造に反映されると同時に、見るひとのまなざしを捉えるような、感性的な魅力を携えた表現が目指されています。開放的な空間で、スケール感のある4作家の作品が出会い、互いに共通する造形的な傾向を通奏低音としながら、それぞれの作品がさらに豊穣に、さらに官能的に感じられるようになる、そうしたインパクトのある展示を目指しています。


第4回 都美セレクション グループ展

場所:東京都美術館 ギャラリーA

観覧料:無料

会期:2015年12月9日(水) ~ 12月20日(日)

開館時間 9:30〜17:30 入室は閉室の30分前まで (12/11金 〜20:00、12/20日 〜13:30)

ギャラリートーク:12月12日(土) 14:00〜、12月19日(土)14:00〜 ゲスト: 渋谷拓(埼玉県立近代美術館学芸員)

出品作家:creo (市川裕司、酒井祐二、佐藤裕一郎、篠崎英介)

主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)

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